【解説】天然素材「そとん壁」の環境・経済・デザイン性に迫る

モジュールホームでは、家づくりに役立つ情報やアイディアなどを公式HPで発信していくことにしました。

福井で家を建てる人にとって、少しでも有益な情報になればと思っています。


それでは、さっそく。

第1回目の今日は、最近ご相談の多い「そとん壁」について、メリットやデメリット、メンテナンス方法などを分かりやすくご紹介したいと思います。

 

そもそも、そとん壁とは?

「そとん壁」は、シラスという火山が噴火して生成された天然素材を主原料とした外壁塗り壁材です。

シラスには無数の微細な穴があり、この独特の構造から優れた断熱性と調湿性が期待できます。

100%天然素材で作られた「そとん壁」は、環境と人体に優しい点が大きな特徴。

地球環境への配慮と快適な住環境の実現を両立させた、サスティナブルな外壁材であるとも言えます。

 

「そとん壁」を使用することで、次のようなメリットがあります。

省エネで経済的
・高断熱で冷暖房効率が良く光熱費削減
・塗り替え不要で長期的なメンテナンスコストが最小限

 

高いデザイン性
・シラス独特の風合いで上品な外観
・職人技により同じものが1つとしてない

 

◎環境に優しい
・天然素材100%で有害物質不使用
・CO2削減と循環型社会に貢献

 

「そとん壁」を使用することのデメリットもお伝えします。


初期費用が高め
・職人の手作業で施工するため、より確かな技術力と施工時間が必要なため

 

施工が天候次第
・自然素材のため雨天時の施工が難しく、工期にズレが生じることもある

 

◎ひび割れや粉が落ちる可能性
・地震などの外的要因や木材の収縮によりひび割れが生じることもある

※基本的には柔軟性があり、ひびわれにくい素材です
※大きくひび割れてしまった場合には補修用キットがあるので安心ください

 

多少のデメリットもありますが、それ以上にメリットも大きいことが「そとん壁」の魅力の1つです。

 

次に、【そとん壁のメンテナンス】についても説明いたします。

■定期的な清掃が大切
「そとん壁」は天然素材100%なので、防カビ剤は入っていません。
原料は、無機質のシラスのため劣化やカビの繁殖は抑えられます。
ただし、外部から運ばれてくる有機質が凸凹部分に溜まりカビや藻がつく場合があるので、定期的な清掃をおすすめします。

 

■適切な洗浄方法で
やわらかいタワシに水で薄めた中性洗剤をつけ、磨くように落とし水で洗い流してください。
スチーム洗浄機も使用可能です。

 

■高所は建てた工務店等に依頼を
自身で手が届く範囲のメンテナンスなら問題ありませんが、高所の箇所は危険が伴います。
ご自身の身長の2倍以上の高さがある場合は、建てた工務店等に洗浄と点検を依頼するのが間違いありません。

 

なお、一般的な外壁であれば10年ごとの塗り替えが推奨されていますが、「そとん壁」ではそのような塗り替えは不要です。
壁の継ぎ目に使用されているコーキングもないため基本的にメンテナンスフリーでご使用いただけます。

 

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

「そとん壁」に関するメリット・デメリット、またメンテナンスについて触れてみました。

100%天然素材でありながら、省エネ性・デザイン性に優れているのが「そとん壁」です。

メリットだけでなく、デメリットも存在しますが、適切なメンテナンスを行えばその魅力は、十分に感じられると思います。

サスティナブル住宅が注目される中、経済性と環境配慮を両立した「そとん壁」の価値は今後さらに高まっていくと思います。


モジュールホームでも「そとん壁」を採用したプランの提案に力を入れています。

施工実績も増えてきており、経験にもとづいた確かなアドバイスも可能だと思います。


また当事務所の外壁でも採用しているので、実際の質感などもご確認いただくこともできます。

「そとん壁」を使用した家づくりは、お気軽に当社までご相談ください。